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あっちのブログ

普通じゃないを普通に、あっちをこっちに

アスペルガーの生存戦略〜その3 自己との対話篇〜

アスペルガー まとめ

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前回、発達障害者、主にアスペルガーへ向けた生存戦略において、「失敗だらけ」「学習がない」という行動についてのものでした。

今回は、自己評価や「自分」というものの考え方、心の声への対処法などの「自己との対話編」です。

とにかくうるさいですよね、頭の中。注意が一点に定まるのが困難、定まった場合そっから抜け出すのが困難なADD特性のある人は特にそうでしょう。自分の思考から抜け出せない。

思考は道具です。

道具は使い終わったらしまいます。ハサミで切り終わったら引き出しにしまいます。ペンも書き終わったらペン立てに。おもちゃだって散らかしっぱなしにしていいわけがない、踏んで壊しちゃうよ!とか捨てちゃうよいいね?なんて脅迫されてようやくしまうけど。

頭の中がちらかしっぱなしなんですよね。
思考をあたかも「自分自身」と勘違いしちゃう脳のバグ。いわゆる「自我」。

「思考は『自分』なんだ、なんで片付けられなきゃならんのよ。っていうか『自分』で『自分』を片付けるのっておかしくない?」

みたいな。

出だしなのに、「おいおい、なんだかオカルトなことになってきたぞ、オカルトは無価値だ、閉じよう」とあなたの「自我」が言ってくるかもしれませんがちょっとまった!

多少非論理な戦略が出てくるのは否定はしません。ただ、ちょっとくらいスピリチュアルでもいいじゃないの、どうせ我々は深く考えることができないんで、ちょっとそっちとうまく付き合っていこうさ。ほらほら、もうフロイトの理論だってあんなにもてはやされたのにちょっともうオカルト扱いされてるじゃん。何でもリビドーだなあいつ、みたいな。。

というわけで、自分の思考の自動暴走=自我との対話についての戦略を挙げます。

参考になるところがあり、自分とは何か?生きづらさは何か?に近づければ幸いです。

自己との対話 戦略リスト

自己評価は自分だけで上げる

自らの生について、あなたにできるのは
「自分の信じる最善の道を選ぶこと」、それだけです。
一方で、その選択について他者がどのような評価を下すのか。
これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です

嫌われる勇気より。

他者からの評価は他者が決めることで、自分にはどうすることも出来ないのです。

アスペルガーの人は、関係過敏という特性のため「他者にどう思われているか?」が過剰な人もいます。

わかりえない「他者がどう見ているか?」の勝手な答えを自己評価の基準にしてしまい、自己評価が著しく下がる、ということです。なんともバカらしいエコサイクルです。

自己評価は自分以外はできないのです

アスペルガーの人は、ハイコントラスト知覚特性があるので、0か1かで考えがちです。これを利用しないてはありません。

ですので、自己評価もMAXであると決めましょう。
最高評価です。3年連続モンドセレクション最高金賞なのです。

キン肉マン「へのつっぱりはいらんですよ」
与作「おおう!言葉の意味はよく分からんが、とにかくすごい自信だぜよ!」

他者の評価は「屁の突っ張り」、まったく虚空です。いらないのです。

根拠のない自信を持ちましょう。
評価は他の人ではなく、自分で決めることなのですから。最高と決めるのです。

これは下がることのない絶対評価ですから、評価すること自体を捨てられます。

頭の中で考えない

我々生きづらい人は、頭の中のメモリ・作業場が小さいので、それを補うため急いで考えます。しかも深く考えることなく、取り急ぎの対処の思考ばかりです。つまり、どうしようのないものが閃光の如く飛び交っている愚者のサーカスなのです。

どうしたらよいか?

頭の中で考えないのです。頭の外に出して考えます。

どうやって外に出したらいいか?
シンプルです。

  • 紙に書く
  • スマホに書く
  • ボイスレコーダーに声で残す
  • まともな人に話す

自分の頭の中を信じてはいけません。
頭の外に出せば、頭の中のメモリの小さいことを補えます。

とにかく頭の中で考えない。

「あ、あとで紙で考えよう」

そうやって、思考はちゃんとしまっておきましょう。

私はA4の紙に20分で頭の考えにあるものを全て出す、ということを習慣にしています。
オリジナルのマインドマップ風の高速な落書きです。頭の声や絵をそのまま残す感じ。

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もう出ないってとこまで出し切ると、

「ふ〜、もういいや」

っていって、思考の声が引っ込む感覚が最高です。
しかも、何段にも深く考えられる、頭の中だけじゃこうはいきません。

想像以上の効果があるので、ぜひ試してほしいも戦略のひとつです。

強制的に運動する

頭の中がうるさくなるのは、体のエネルギーをうまく解消できてないのかもしれません。 本当は動きたいのにそれに気づいてない。

もしくはその逆もあります。アスペルガーの人は不器用なので何か作業していたら別のところに異常に力が入ってしまっていることがあります。それで疲れやすいのです。

どうしたらよいか?

運動をしましょう。

体力を持て余しているなら、ちゃんと消費する。 疲れやすいなら体力をつけて対処する。

アスペルガーの人には、筋トレがおすすめです。

一人でできます。自分のペースでできます。
ルールや手順が覚えられないこともありません。
ホルモンバランスが変わり、思考が穏やかなものに変わります。

本当にメリットだらけで最高です。

ただし、筋トレをする効果を理解できないと始めることすら困難、やっても三日坊主でしょう。
そこで強制するのです。自分で逃げ場をなくしましょう。

私の場合は、ジムに6ヶ月前払いで支払いました。これで逃げ場なしです。

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見事につづいてます。フライドチキンをしゃぶり尽くした後のレベルで骨ばっていた体にも筋肉はもちろんついてきて、なおかつ頭の声もかなり静かになってきました。

そういった仕組みが必要なのです。
生きづらい人は、自分の意思力を信用してはいけません。仕組みでカバーするのです。

右脳を利用する

内なる創造性を引きだせ

内なる創造性を引きだせ

内なる創造性引き出せという本によると、頭の中の声は左脳的な言語モードだそうです。 この本は「脳の右側で描く」の著者の問題解決本なのですが、問題解決に右脳的なイメージモードが有効と書いてあります。

実際に、この本のエクセサイズをすると、

「おいなんだ、カタツムリの速度で描くって、なんの意味があるんだ。こんな無意味なことやってなんになるんだ。おいやめろ。あー、そう。そんな無駄なことするんだったら、私は黙らせてもらう」

といった感じで頭の声が黙ります。

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右脳を鍛えよう。右脳モードに入りましょう。
頭の中が喋っているのは左脳。左脳が理解できないので黙る感覚は最高です。

どうせ、頭のメモリが小さいんだ。ならば左脳ばっかり使ってるんじゃなく右も使って日常を戦おうぞ。

自己モニタだけをする

戦略のリストアップに置いて何度も出てきてますが、アスペルガーの人は自己モニター機能が壊れています。自分の状態や状況、能力を理解できてません

でも自己モニタを鍛えることを絶対に諦めないでください。

生きづらさを生む自我を手放す唯一の方法は、自己モニタだけだからです。

ここは少しスピリチュアルになりますが、生きづらさは自我が生んでいます。
自我が自分を苦しめることで、自我の存在を維持しています。
ただの思考の癖して、自分を占拠しているのです。
思考を自分と勘違いすることにより、思考のたまものである発言・地位・学力などがバカにされると非常に傷つきます。
完全にマッチポンプですね。狡猾なのです。

対処法は、思考を見る、です。

「思考は「思考」で道具だったわ、「思考」やら「頭の声」は自分じゃない」

となれるからです。

紙に書くでも、筋トレでも、絵を描くでも、瞑想でもなんでもいいです。一旦思考を黙らせることを身につけてください。
これらは、体や脳ではなく自己モニタのトレーニングなのです

思考を黙らせれば、「思考」をモニタリングできるようになります。これができるかできないかで、生きづらさがものすごい変わります。

アスペルガーの人は、せっかく注意が一つにしかにいかない「シングルフォーカス特性」というバグも持っているんです。このバグを利用して「自己モニタ」だけに焦点をあてましょう。

他に何もする必要はないのです。一つしかできないんだもの。生きづらさをなくす「自己モニタ」だけでいいんです。

まとめ

思考を黙らせることを中心に、自分というものとどう向き合うかの戦略をまとめました。

生きづらい人は、他の人には心開けず自閉的になり、自分との対話モードに入りがちです。
外界が生きづらいからこと、内側で自分の声を楽しみにするというか。

3回の記事に渡って、いろいろ戦略をリストアップしてきました。

しかし、あなたは、生きづらいけどとくに何も戦略を実践しないでしょう。
もう、自分を変えることを諦めている。

それでもいいんです。戦略なんてあるから戦えると思ってしまう。
戦いを降りるという選択肢もあります。

楽しみましょう、生きづらさを。

「やったー、いきづれー」

そんな感じで、自分のどうしようもない特性を受け入れる。

タモリによる赤塚不二夫の弔辞に、こんな一節があります。

あなたの考えは全ての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、
受け入れることです。それによって人間は、重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、
また、時間は前後関係を断ち放たれて、その時、その場が異様に明るく感じられます。

この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。

すなわち、「これでいいのだ」と。

生きづらいでいいのです。
過去と未来へのフォーカスを捨て、現在の生きづらさに集中する。

これもまた、生きづらさを生む自我を捨てる戦略のひとつです。